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更新日:2025 / 07 / 07
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遠地 謙介氏 インタビュー

得意とされている業務についてお伺いします。

社会保険や労働保険の手続き関係、給与計算、就業規則など、社労士としての通常業務が中心となっております。顧問契約をさせていただいている企業はそれらに加えて、定期訪問をして、経営、労務相談をお受けするといった形です。

最近相談数の増えた解雇に関するトラブル、パート社員の有給休暇、従業員の合法的な給料の削減や解雇などの労務問題には、就業規則の整備が重要です。そういった需要にお答えするには、人事制度の改定や社員研修も付随してサポートさせて頂く必要があります。賃金規程や退職金制度の変更、モチベーションを高めるための社員研修等、様々な場面で社労士として幅広くお役に立てることがあると考えております。

また、併設の「(株)経営労務ブレイン」には社労士が6名所属しており、賃金制度・人事制度等のプロジェクトでお客様のサポートに取り組んでおります。

事務所の特徴やアピールポイントについてお聞かせください。

まず機密情報の保護を徹底している点です。給与計算の受託を多くいただいておりますが、これは究極の個人情報です。性別・名前・生年月日・ご住所・給与内容が外部に洩れることがないように、細心の注意をはらっております。万が一ということがあれば、委託されている企業からの信頼も失いますし、事務所としても大変な損失です。「社会保険労務士個人情報保護事務所(SRP)」の認定も受けており、個人情報の取り扱いに対しての職員教育は徹底しています。当事務所が入居しているビルは、外部から簡単には入れないよう万全のセキュリティで、鍵も当然二重。警備員も24時間常駐しておりますから、ソフトとハードの両面から安心していただけます。

次に、社労士業務だけではなく、様々な場面でお役に立てるという点が挙げられます。事務所所長が行政書士とファイナンシャルプランナーの資格も取得しておりますので、これらの資格を活かして会社の発展を助け、総合的にサポートができる豊富な知識には自信があります。あれもこれもと広げすぎては業務注力が分散してしまうので、社労士業務に特化していくことをメインに考えていますが、企業に関る全てを相談して欲しいと思います。ですから、「経営」も「労務」も「法務」もお任せください、という気持ちで「遠地経営労務法務事務所」という事務所名にしたのです。広島県でいち早く電子申請を取り入れるなどの新しい試みが評価され、TVや新聞などのマスコミに取り上げられることも多い事務所です。

業務を遂行するにあたり、心がけていることはありますか?

「顧問先の企業が発展するためにはどのようにすべきか?」ということを常に念頭においています。我々が企業の立場になって考えないと良い方向には進めないと思いますし、こちらの求めることだけを押し付けるのでは当然ズレが生じます。コミュニケーションを密に取り、すり合せをしっかりして制度を作成、法改正にも迅速に対応し、アフターフォローにも気を配ることを心がけております。また、ワンストップサービスを目指し、それぞれの専門家と提携しています。税務関係は税理士、登記なら司法書士、法律問題は弁護士というように、士業同士のネットワークは万全ですから、当事務所に聞いていただければ全ての問題を解決できると自負しております。

ホームページで拝見しました「パーフェクト書式オンライン販売」は面白い試みだと思います。

「書式関係を体系立てて販売したらどうか」という関与先のお話がきっかけとなり、経営者側に立った形式で製作致しました。例えば、解雇と一口に言っても普通解雇・懲戒解雇・試用期間中の解雇・整理解雇など色々な形式があり、それぞれに通知書も異なります。それらの書式と使い方はもちろん、従業員への説明の仕方などをマニュアル化し、オンライン販売を始めました。利用方法をわかりやすく明示しておりますので、お気軽にご利用いただけると思います。

「パーフェクト書式オンライン販売」 http://www.office-onji.com/onlinehanbai/onlinehanbai.html

無料小冊子をご提供されているそうですね。

我々の事務所がどのようなサービスを扱っているのかを知っていただくために用意しました。この小冊子を見れば、労務問題について、こういう姿勢でこういう取り組みをしていると解っていただけると思います。お蔭様でこれがきっかけとなり、ご依頼くださるケースが増えております。

適性検査CUBICについてお聞かせください。

企業にとって「人」はとても重要ですよね。それぞれの性格や適性を理解した上で接することが大切です。この検査の分析結果を踏まえて人員配置をすれば、それぞれが特性に合わせた仕事に就くことができ、個人の能力が充分発揮されます。適正に評価されればモチベーションのアップにも繋がりますし、企業の発展にも良い影響を及すでしょう。また、採用時適性検査にも有効です。面接だけでは解りにくい人柄や、会社に合う人材かどうかといった部分をより明確に知ることができ、判断目安にしていただけます。

その他、昇進や昇格・適正配置と配属・配置転換・能力開発・組織の現状と問題点の分析・キャリア開発・管理者と社員の関係の明確化など、CUBICには様々な活用方法があります。

「適性検査CUBIC」 http://www.office-onji.com/cubic.html

最近多い相談はどのような分野でしょうか?

助成金についての相談が多いですね。リーマンショック以降は経済が停滞しており、企業の資金繰りはダイレクトに考えなければいけない部分です。条件に当てはまるのなら助成金をもらい会社の資金繰りに充てたいという考えは非常に多く、この不景気においては当然と言えるのではないでしょうか。助成金の種類は100種類ほどあり、要件を満たしているかどうか分かりにいく面もあります。

当事務所では無料の「助成金診断」をいうのを行っており、こちらでは、要件に合致するかどうか、どのようにすれば要件に合致するのかをアドバイスをさせていただいております。社労士として今、お手伝いすべき分野だと考えております。

開業されるまでの経緯についてお聞かせください。

大学を卒業し民間企業に就職、商社で営業職に従事しました。様々な企業の経営者の方とお話をさせていただき、サポートをし、自分の提案が採用されることに遣り甲斐を感じましたね。その後、経営コンサルタント会社に転職しました。実際に支援先企業の中に入り、より良い会社作りのアドバイスをさせていただき、そして成果が出て喜んでいただけた時の達成感が、社労士を目指したきっかけかもしれません。

その後、社労士事務所で修行、下積みをさせていただきながら、まだ早すぎるのではないかと言われたのですが20代で独立、開業して22年目(2025年現在)になります。
お客様のニーズにお答えするにはどうすればいいかを考えれば、おのずと進む道は決まってくると思います。企業が求める形を正確に把握し、常に柔軟に対応できる社労士でありたいと考えております。

インタビューを受けた社会保険労務士

遠地 謙介

広島県

アーチ広島社会保険労務士法人
広島県を中心とし、中国地方の中堅、中小企業、医療機関の人事・労務管理、社会保険手続、就業規則作成、助成金申請、賃金制度設計、退職金制度改善、給与計算に関する業務を中心として活動。企業のサポートを社会保険労務士としてだけでなく、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、DC(確定拠出年金)アドバイザー、プライバシーコンサルタントとして総合的な視点により行い、企業の発展に貢献します。 
保有資格
 [産業支援機関の専門家登録] ・広島県商工会連合会、シニアアドバイザーセンター支援専門家 ・経済産業省後援 経営者支援団体ドリームゲート 専門家アドバイザー ・広島県中小企業、ベンチャー総合支援センター 支援専門家 
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