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更新日:2025 / 07 / 09
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原 彩子氏 インタビュー

中心とされている業務についてお伺いします。

主に、給与計算や社会保険の手続き、助成金支給申請、賃金制度の構築などに取り組んでいます。また、事務所の理念として掲げているのが「予防法務」です。何か問題が起きてからアプローチするのではなく、事前に日々の労務管理や制度構築・運用などをお手伝いさせていただくことにより、トラブルが起きないような予防が大切であると考えています。我々は「予防法務」を「Preventive Law」と呼んでいます。直訳ですので、言葉自体は正しい英語なのかはわかりませんが、ホームページや名刺にも記載しております。

トラブル予防に関するアドバイスは、社労士の重要な役割のひとつですね。

はい、我々はそう考えています。トラブルが起きてしまうと、例えば労働審判や裁判もそうですが、やはり時間と労力が必要になります。また、従業員の方も、メンタル不調から病気などに陥ってしまえば、一生その病気と付き合わなければならないケースもあります。 そういったトラブルにならないように、日々、労使の良好な関係を構築ことが大切である、という考えが根底にあります。社長が従業員の事をとても大切に考えておられるにもかかわらず、思いが上手く伝わっていないことも多く見受けられます。そんなときこそ我々が中和剤として円滑な労使関係構築の一助になれたらと考えています。

トラブル予防のポイントとして、就業規則の見直し等を掲げられています。

最近では、モンスター社員と呼ばれるような従業員が増えています。従業員に有利な就業規則を作った結果、それを悪用する従業員がいる場合もあります。例えば、わざと解雇されるために入社する従業員もいるのです。しかし、人手不足に悩む中小企業は採用基準や就業規則などが甘いことがあります。そこはやはり、しっかりと見極める手段をご提供してあげなければいけないと思っています。 いざという時ために、就業規則の一文を少し変えるだけで、トラブルから企業を守れたりもするわけです。そのような観点からも「予防法務」という理念を立てています。

「予防法務」は、労働者側の視点も必要ですね。

ええ。ですから、会社側に立って考えることももちろんですが、もし会社が間違ったことをしていれば、そこを正さないと会社のためにはなりません。会社を守るということは、時には社長にとって耳の痛いこともご提案します。 以前、ご相談いただいた方の中に、出会った当初は「すごく頑なな社長だな」という印象の方がいらっしゃいました。それが、会話を重ねるうちに「会社を良くするため」という考えに共感いただき、社長ご自身も非常に勉強されるようになりました。我々も言い難いご提案も何度かお話しましたが、結果的に良かったんだなと思います。 法人名の「プラセール」とはそういったお客様より感謝の気持ちをいただいた際に、英語で言う「my pleasure」(どういたしまして)の意味を表すスペイン語です。

仕事をされる上で大切にされていることはありますか。

常に誠実であることと、プラスアルファのものをご提供し、ご満足いただけるような仕事することを念頭に置いています。今いただいているお仕事は、お客様からのご紹介や口コミが多いです。今のお客様にご満足いただけなければ、そういったご紹介も得られないですし、口コミも広がることもないと思っているので、そこは今後も継続していきたいです。 社労士法人としての土台をしっかりと築きつつ、その上でお客様には、「原さんだからお願いしているんだよ」と言っていただけるような関係性を築いていきたいと考えています。

最後に、趣味についてお話しいただけますでしょうか。

今はもう完全に仕事が趣味と化している気がします。週末はユーキャンの非常勤講師もやっていますので。あえて言うならば、スノーボードとヨガですね。ヨガは、最近はスタジオに行かずに家でも行っています。汗をかきますので、気持ちもリフレッシュでき、長く続けられる趣味として、取り組んでいます。

インタビューを受けた社会保険労務士

原 彩子

東京都

プラセール社会保険労務士法人
プラセール社会保険労務士法人の理念である「Preventive Law(予防法務)」に基づき、労使トラブルの元となる要素を排除し、会社の成長をサポートいたします。「ちょっとしたことが分からなくて困る」「めまぐるしく改正される法律について最新の情報が知りたい」など、労務管理について専門家の相談相手が欲しいと感じている経営者様は意外と多いようです。小さな疑問でもお気軽にご相談ください。

・労務相談
・就業規則その他各種規則作成
・給与計算
・保険手続き
・助成金申請
・制度構築
・その他、セミナーなど
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