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更新日:2025 / 06 / 11

寺田 美津司氏 インタビュー

中心とされている業務についてお聞かせください。

弊所では、「早く、正確な」手続を業務の中心に据えながら、就業規則の作成や賃金体系の立案などを得意分野としています。また、地道にやっていく中で、地元の信頼も厚くなりまして、金融機関や各種団体などから年に20回程、セミナーや講演会のご依頼をいただいています。

「早く、正確な」手続のために、取り入れている仕組みがあるとか?

クラウドシステムを活用して、企業とのやり取りを最適化していっています。

一つには「社労夢」という業務システムです。お客様との手続業務依頼から電子申請、進捗管理までをシームレスに行うことができます。
もう一つには、「チャットワーク」というWEB会議室ですね。対面して会話しているようにやり取りができるので、連携がスムーズに進みます。

ICT化が進んできている中で、試行錯誤しながらも、お客様の利便性やスピード感の向上に力を入れています。

先生が手掛ける就業規則には何か特徴があるのですか?

そうですね、労働基準法のベースとなっている製造業などでは、時間に対して生産物ができていくということで、賃金を時間で定めるのは合理的な気はします。ですが、現代のようにサービス産業が多くを占める中では、個別の生産性という指標を考えることが重要になります。そこで、企業にとっても、真面目に働いている従業員にとっても望まない未払残業リスクを防げるような就業規則を提案しています。

セミナーや講演会のご依頼も多いという事ですが、どのようなものが多いのでしょうか?

基本的にはセミナーメニューとして掲示している「マイナンバー」「就業規則」「ストレスチェック」「賃金体系」「セクハラ&パワハラ」「メンタルヘルス対策」の中から選んでもらっているということが多いと思います。また、労働環境が厳しい「医療」「介護」「建設」「保育」といった業種を絞ったセミナーを行いたいといった要望もよくいただきます。

特に「介護」に関しては、私達は「介護する側」としても、「介護される側」としても、必ず通る道だと思っています。その万人が通るであろう道において、「介護人材の不足」や、「介護のための離職」といった社会問題も発生していますので、その問題に少しでもお力添えできるように「介護ナビ」という事業も行っています。

「介護ナビ」とはなんでしょうか?

県に一つずつ設立されており、私は「介護ナビさいたま」の代表を勤めさせていただいています。

介護ナビは、介護に関わる全ての人達にとって、情報提供や自由な選択を行っていただき、介護について真剣に考えていこうという趣旨で活動を行っています。

具体的には、歯科医院であれば訪問治療、眼鏡屋であれば訪問して眼鏡を作る。あるいは、自動車屋は福祉車両を、工務店はバリアフリー化とか、介護事業所自体を立ててしまうというようなところもありますよね。そういった方々が集まったグループをつくって、介護に関わる全ての方々に情報提供やサポートなどを行っています。

ホームページにストレスチェックの総合サービス、コンサルテーションサービスという記載がありましたがどういった内容かお聞かせください。

ウエルフルジャパンという社団法人と提携して、ストレスチェック制度に関する総合的なサービスを提供できるようにしています。実績はまだ少ないですが、今後ストレスチェックは需要が増えていくと思いますし、弊所としても社労士として求められるサービスの提供出来る幅を広げていきたいと考えています。

幅広くサービスを提供なさっているのですね。それでは、先生の仕事に対する理念をお聞かせください。

やはり、お客様から依頼を受けた社労士業務に対応することで、感謝されるということが一番良いことだと考えています。

例えば、経営者は労使間の問題で悩んでいることが多いですから、その悩みを解消する就業規則や賃金体系などのアドバイスは、特に感謝される実感は大きいと思います。

そして、感謝される実感を得ながら、「この仕事が大好きである」ということを、弊所全体のポリシーとして、職員の誰もが、その考えを共有して誇りを持ってこの仕事に取り組む事務所にしたいです。

社労士になろうと思われたきっかけは、どういうことからですか?

社労士としては変わった履歴かもしれませんが、学生時代は住宅の設計がしたく、建築学科で設計を学び、ダイワハウス工業株式会社に入社しました。設計がではなく現場監督に配属されたこともあり、その後、コンピューター会社をへて、社員の入社など様々な手続きもやる訳ですが、その届出用紙に社会保険労務士記載欄があって、社労士資格を知りました。

そして、そのような手続業務を続けながら社労士資格まで取ってしまいました。そして、すぐに開業登録したのですが、最初の1年あまりで、今までのお付き合いからか10社程の顧客ができました。その後も顧客が増え続けるので、社労士業に専念し、今日に至ります。

学生当時は住宅設計で人の役に立ちたいと思っており、今は、給与制度や賃金体系の「設計」で企業を下支えしていこうといった意味で、事務所名に「プランニング」といった名前を付けています。

今後、事務所をどのようにしていきたいとお考えでしょうか。

そうですね、先程もお伝えしましたが、今まで「お付き合いから縁が広がっていく」ということを、身を持って体感しています。ですから、地元の金融機関からの紹介や、開催したセミナーをきっかけとした紹介といった繋がりを大切にして、今後もお付き合いする企業を広げていけたらと考えています。

最後に趣味についてお聞かせください。

趣味は水泳ですね。
年に10回程大会にも参加して、賞状やメダルをいただくこともあります。とはいってもあくまで趣味ですが。

あと、趣味と言うのか分かりませんが、最近は「ジョジョの奇妙な冒険」が好きです。学生の頃に途中まで読んでいたのですが、その頃のものが最近テレビアニメになっているので、懐かしんで見ています。特に、表現の特徴とか、セリフ回しとか非常に面白く感じています。

インタビューを受けた社会保険労務士

寺田 美津司

埼玉県

埼玉南社会保険労務士法人
⼈事・労務管理のエキスパートとして、現在約150社の企業等と顧問契約をしております。労働保険・社会保険の⼿続きや給与計算のアウトソーシングにとどまらず、退職や解雇、労使の諸問題、給与体系の⽴案運⽤等、労務・経営における企業のあらゆるリスクを減らす社会保険労務⼠事務所です。お気軽にご相談ください。
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