企業経営にとって「ヒト」は重要な経営資源の一つですが、私の経験上、「ヒト」への関心が他の経営資源と比較して弱い中小企業経営者が多い、というのが率直な感想です。取引先や競合他社の動向、資金繰り等には意を割くが、「ヒト」への処遇や活用には意を割かない、といったところでしょうか。そこで共通するのは、「ヒト」はコストにすぎず、重要な資源(ひいては自社の競争力の源泉たり得る)との認識の欠如です。この為、労使の利害が鋭く対立し、いたずらに時間と労力を浪費することになったという経営者の愚痴の如きお話をよく耳にします。私は、「ヒト」へのあり方を模索する方々への良きパートナーになりたいのです。